カリキュラムCURRICULUM

カリキュラム学生からのメッセージ

牧野 耕大
牧野 耕大
新領域創成科学研究科
海洋技術環境学専攻
(E&Eコース11期生)

水や空気と同様に、エネルギーは豊かな生活のために不可欠で根源的な要素です。私は、高校生の頃から地球規模で問題となっているこのエネルギー問題に関心があり、将来的にどのような形であれこの壮大な問題に取り組んでいきたいと漠然と考えていました。
駒場で様々な分野の講義を受けた中でもこの考えは揺るがず、進学振り分けの際には環境・エネルギーに関連した学部・学科が数ある中で、このE&Eコースを選択しました。決め手となったのは選択肢の広さでした。解決策となるのは原子力なのか、化石燃料なのか、再生可能エネルギーなのか、まずはそれらを知らなければ何も始まりません。また、資源開発やリサイクルといった環境に関する分野も含め、多岐にわたる最先端技術の状況や問題点、将来性について学べる学科・コースはE&Eしかありません。
約2年半にわたる学部生活を終え、我が国の脆弱なエネルギー供給構造問題の解決に取り組みたいと感じた私は、大学院では海流発電を軸に再生可能エネルギー活用についてより深く学ぶことを決断しました。この選択をとれたのもE≈Eコースで幅広い分野について学べたからこそであり、最善のコース選択だったと満足しています。

間部 秀規
間部 秀規
大学院工学系研究科
(E&Eコース11期生)

駒場で様々な講義を受けるうち環境問題に興味を持ち、E&Eコースを知りました。環境というテーマに取り組んでいる学科やコースはほかにも様々あると思いますが、決め手となったのは自由さでした。学科の特徴として、他のコースの講義や他学科の講義を受講することが容易で自分の興味にあわせた時間割を組むことができます。
E&Eコースの講義の分野は多岐にわたっていますが、「環境」という性質上、工学部の中でも「社会」をとくに強く意識しているという特徴があると思います。どんな技術や知識であれ、それを使う人や使われる場面のことを考慮しなくてはなりません。そのためにもまず社会やそれを支える技術の状況や問題点を幅広く学ぶことには大きな意義があると思っています。
これから学部生としての集大成である卒業論文が残されており、今後は今までよりも専門化した内容に取り組むこととなると思いますが、2年生後期から学んできた様々なことをもとに、自分の研究が社会にとってどのような意味や影響を持つのかを考えながら成果を上げていきたいと思います。

大神 寛人
大神 寛人
システム創成学科 環境・
エネルギーシステムコース
(E&Eコース11期生)

E&Eの特色のひとつは、カリキュラムの自由度の高さであるでしょう。必修が多くて週4コマ、3年の冬学期に至っては週2コマと少ないので、それ以外のコマは自分の好きなように組むことができます。
E&Eの授業のみをとって環境についての理解を深めるもよし、他学科や他学部に行って自分の興味の幅を広げるもよしと様々なニーズに対応できます。
学問領域としては一つの分野を深く学んでいくことよりもむしろ様々な分野にまたがった知識の習得を目指しているので、今現在将来について決めかねている人にとっては、視野を広げ、将来について新たな展望を見つけていくのにうってつけの環境といえるでしょう。どの道に進んでも、環境問題・エネルギー問題はどの分野においてもついて回るので、これらについて学ぶことが全く役に立たないということはきっとないと思います。様々な可能性を模索したいと考えている人達は、是非E&Eコースへの進学を検討してみてはどうでしょうか。

杉田 彩
杉田 彩
NTTデータ
(E&Eコース10期生、
システム創成学科 学部卒)

私は中学生の時から、地球温暖化やエネルギー資源の枯渇といった21世紀の問題に興味があり、幅広い分野を融合させ、俯瞰的な視点からそうした問題の研究が出来るシステム創成学科E&Eコースに進学を決めました。
E&Eコースでは、力学や熱力学、電磁気学、プログラミングといった基礎的な学問を駒場時代よりも深く学び直すとともに、それらを応用した研究をします。中でも、COP15や福島第一原子力発電所の事故、またメタンハイドレートや炭素繊維など、最新のトピックを扱えたことが印象に残っています。地球温暖化や異常気象に関しては、一般的な二酸化炭素との相関に加え、他の温室効果ガスや太陽活動、海流などと結びつけた議論を行いました。
卒業後は、両親への感謝も込め大学院へは進まず就職します。E&Eコースでの勉強を活かすことが出来、かつ近年拡大傾向にあるIT業界において、インフラとしての情報システムと、地球環境保護に役立つシステムとを作っていきたいと思います。
最後になりますが、卒業まで温かく見守ってくれた先生方、家族と学科の友達に感謝いたします。

小平 翼
小平 翼
新領域創成科学研究科
海洋技術環境学専攻 博士課程
(E&Eコース7期生)

純粋な好奇心を糧に特定分野に没頭する。それは自分に向いているのだろうか。社会にどのように役立つのか、明確に見えてこない。進学振り分けを前にして、理科二類だった私は工学部、理学部、農学部、薬学部の資料を前に悩んでいました。そんな時、E&Eコースを知りました。広範な知識と本質を見抜く知恵が必要とされる環境、エネルギー問題。我々人類の生産活動となるエネルギーをいかに環境調和的に供給していくべきなのか。調べるにつれ、そんな壮大な問題に挑戦したいと思い始めました。
進学し、アウトプットの少ない学生生活に物足りなさを感じた私は3年生の時に学生団体を立ち上げました (http://www.si.t.u-tokyo.ac.jp/activity02.html)。同期と自発的に活動でき、多くの先生のお話とご協力を頂け、充実した学部生活でした。E&Eコースの最大の魅力は、「懐の広さ」ではないかと思います。最先端の研究を進める先生方が領域を超えて結集しているのがE&Eコースです。漠然とでも、明確にでも、「環境、エネルギー」という言葉に刺激されるならば、E&Eコースの学生として本郷での生活を送るのをお勧めします。

松原 基行
松原 基行
(株)クボタ 阪神工場(尼崎)
ロール製造課
(E&Eコース3期生)

私は、2002年に工業高等専門学校(高専)から本学工学部E&Eコースに編入学して、1年間の教養課程を経て、2年間の学部教育を受けることができました。高専で学んだ基礎工学の知識を活かして社会貢献する道として、環境・エネルギー 問題の解決を志したものの、具体的な仕事については大学で模索することになりました。そして、学部では「鉱業発展によるモンゴル国の持続可能な発展」を、 修士課程では「シップリサイクル問題の分析と解決策の提案」を、博士課程では「鋼靭性のミクロ破壊力学的研究とそのシップリサイクル鋼製造プロセスへの応用」をそれぞれテーマとして研究しました。それらを通して、地球資源の循環的利用について関わることに天職を見出し、現在は、新鉄を加工する圧延ロールをスクラップ鉄を再利用して製造するという仕事に携わっています。
本コースには、環境・エネルギー問題の解決という壮大なヴィジョンに挑戦する気概のある先生が多くおられ、学ぶ姿勢があれば熱心な指導を受けることができます。そして何よりも、志を同じくする学生と出会うことができ、将来の地球や人類について議論するなど、社会人になってからも大切な人脈をもつことができやすいと思います。私自身、先生方や同期の学生に恵まれたことに心から感謝しています。

和田 良太
和田 良太
新領域創成科学研究科
海洋技術環境学専攻 博士課程
(E&Eコース3期生)

地球温暖化、化石燃料枯渇、成長する世界へのエネルギーの安定供給。これらは世界全体を巻き込んだ「今」の問題であり、未だに答えがみつかっていない人類の課題です。私はこの課題のスケールの大きさとわかりやすい貢献に心を惹かれ、E&Eに進学しました。なんと8年前の出来事ですか、割と単純なその思いは、今でも変わらず自分の原動力となっています。
この課題は、技術・科学の領域だけでなく、日々変化するグローバル、ローカルな社会と関わる複雑な問題で、取り組むには工学的な土台と、幅広い視野と素養によるバランス感覚が必要となります。この学科では、専門的講義、俯瞰的講義や実践的なプロジェクト演習を通して、それらを学ぶ事ができます。学科同期は、省庁、商社、重工、メーカー等に就職し、各々の好きな角度からこの課題に関わっています。私は以前、総合商社で石油の仕事をしていましたが、今では博士課程で海流発電という夢に向かっています。どちらも非常に充実しています。問題が複雑だからこそ、自らの思いや個性をぶつける場所はいくらでもあり、やりがいも大きいです。
色々と思うままに書きましたが、何よりこの学科は夢があって楽しいです。必要なのは、割と単純な思いだけです!ぜひE&Eに!

國分 朝菜
石油資源開発株式会社
(E&Eコース7期生、学部卒)

私は地球を相手にするというスケールの大きさに惹かれ、E&Eコースの授業で知った現在の会社に入社しました。JAPEXと呼ばれている石油開発企業で、カナダでオイルサンド開発、北海道や新潟で石油・天然ガスの生産・供給を行うなど、日本のエネルギーセキュリティの確保に貢献しています。E&Eで学んだことは入社してからも役立っています。入社して最初の1ヶ月の間にレクチャー形式と現場見学の形式で授業を受けましたが、そのレベルは初心者が聞いても理解できるような入門的なものから、多少背景を知っている必要のあるものまで様々です。このような授業を受ける際に、大学で学んだことが理解の助けになったと感じています。また、就活中に出会った社員の方々とは今でも交流があり、かわいがってもらっています。
日本の石油開発業界では近年女性技術者の採用者数を増やしていますが、依然男性の技術者が9割を占めています。現場の施設等はマジョリティーである男性を基準に設計されていて、「力」を必要とする業務では女性が働きにくいと感じる場面は有ります。現場で活躍する女性技術者への道は自分が想像していたよりもハードですが、これを変えていくことも自分に与えられた使命と思って頑張っています。

山本 智彦
日本原子力研究開発機構
(E&Eコース3期生、工学系研究科
原子力国際専攻 博士課程修了)

私はE&Eコースに2003年に進学しました。元々地球温暖化などに興味があって、エネルギーと環境を学べるということで進学先としました。学部2年間でエネルギーや環境問題の他、基幹となる物理や技術も学び、様々な分野の中から私は放射線利用に興味を持って卒論から博士課程まで小型加速器によるX線応用の研究を行ってきました。また、D1の2月~4月にはアメリカのスタンフォード線形加速器センターにおいて加速器の実験にも参加する機会にも恵まれ非常に有意義な学生生活を送れたと思っています。
現在は、日本原子力研究開発機構という研究機関で高速増殖炉の研究に携わっています。学部・大学院時代とは異なる分野での研究活動ゆえ慣れない部分は多々ありますが、これからのエネルギー問題を解決するために高速増殖炉の実現に向けて日々勉強の毎日を過ごしています。環境問題やエネルギー問題またその基盤となる物理や技術を幅広く学びたい人にとって、E&Eコースは非常に魅力的です。また、プロジェクトといった演習により、早い段階で専門的なものに触れることができます。このパンフレットを手に取った方、ぜひともE&Eコースに。

市川 健太
市川 健太
三菱重工業株式会社
(E&Eコース2期生、学部卒)

「エネルギー問題を解決したい。」そう思って、私はE&Eコースへ進学しました。E&Eコースでは、環境・エネルギーという非常に幅広い分野について、講義では様々な視点から知識を吸収し、プロジェクトにおいては手を動かして主体的に考えながら学ぶことができました。E&Eコースの最大の長所は、自分がやりたいことを自由な発想で納得いくまで学べることだと思います。私の場合、コースの前半は化石燃料から自然エネルギーに至るまで各種のエネルギー源について広く勉強し、コースの後半は興味を持った核融合という分野について深く掘り下げ、プラズマ実験に明け暮れる学生時代を過ごしました。現在は、学生時代から興味があった原子力の研究開発の仕事に携わり、高速増殖炉の実用化という具体的な目標に向かって頑張っています。学生時代に培った考え方や姿勢は、今では貴重な財産となっています。私のように興味があることを学べ、更にそれを職業にできる人間は、とても幸せだと思います。後輩の皆さんも「自分は何をやりたいか」をよく考えて、答えが見つかったらそれに向かって突き進んでください。