教員紹介TEACHER

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教員名 職名 研究分野 紹介HP
粟飯原周二 教授 先進鉄鋼材料の開発とその利用技術、水素・天然ガスなどクリーンエネルギー輸送システムのデザインと信頼性、海洋構造物・メガコンテナ船など大型構造物の信頼性、破壊力学 HP
上坂充 教授 エネルギービーム工学、先進小型レーザー・加速器開発、バイオ医療応用、エネルギービームの原子力応用、産業社会インフラ診断 HP
岡本孝司 教授 Nuclear Safety・Severe Accident・Thermal Hydraulics・Flow Visualization・Information Visualization HP
小川雄一 教授 核融合エネルギー開発、核融合炉設計、プラズマの磁場閉じ込め、高温プラズマ物理 HP
加藤泰浩 教授 レアメタル・レアアース資源探査、地球表層環境変動、CO2の海洋地殻処分、全地球史解読 HP
佐藤光三 教授 持続型炭素循環システム、CCS、CO2地中貯留、バイオ変換、エネルギー資源開発、シミュレーション HP
佐藤徹 教授 地球温暖化対策技術、海洋流体力学、環境流体力学、海洋生態系モデル、環境影響評価、社会的受容性、環境調和システム、CO2海洋隔離、CO2海域地中隔離、CO2ハイドレート隔離、メタンハイドレート、フォトバイオリアクター HP
鈴木英之 教授 海洋システムの計画、設計及び荷重・応答評価・応答制御など要素技術の開発 HP
高木健 教授 海運CO2削減、海洋エネルギー、海洋技術政策 HP
高橋淳 教授 持続可能性、交通の省エネ・温暖化対策、エコカー、軽量化、炭素繊維、複合材料、LCA、安全性 HP
多部田茂 教授 海洋利用の環境影響評価、海洋生態系モデリング、沿岸域の総合的管理、沿岸漁業の再生、海域肥沃化技術 HP
寺井隆幸 教授 環境エネルギーシステムにおける材料科学、核融合炉工学、高エネルギー粒子を用いた物性制御と新材料開発 HP
徳永朋祥 教授 地球環境変遷と地下環境問題、超長期地質工学、水理地質学、応用地球科学 HP
西林仁昭 教授 エネルギー資源創成、分子触媒、アンモニア、化学反応、合成化学 HP
福井勝則 教授 岩盤力学、地下空間開発論、開発機械学(建設機械、鉱山機械等) HP
藤井康正 教授 エネルギー・経済・環境システム、大規模システム分析、エネルギー環境政策評価、不確実性下の最適戦略  HP
増田昌敬 教授 流体資源工学、物質移動・伝熱・相平衡のモデリングと数値計算、メタンハイドレートからのガス商業生産に向けた技術開発 HP
吉田善章 教授 非線形科学、プラズマ物理学、集団現象に関する実験および理論的研究、宇宙・天体プラズマの多様性、先進的核融合 HP
早稲田卓爾 教授 風波・黒潮など海洋流体現象の機構解明、海洋・波浪モデルと実験・観測、衛星観測技術、データサーバーの開発 HP
大野雅史 准教授 エネルギー資源創成、ガンマ線分光、量子計測、超伝導、ナノテクノロジー HP
川畑友弥 准教授 次世代エネルギー設備の信頼性工学、古典的動的破壊力学を刷新する新理論、溶接鋼構造の高機能化とイノベーション、持続的成長可能な社会における最適素材設計 HP
小林肇 准教授 バイオテクノロジー、CO2変換・利用、エネルギー変換、共生システム HP
小宮山涼一 准教授 エネルギー安全保障、エネルギーシステムレジリエンス、エネルギー経済モデル、エネルギー需給予測、最適化 HP
斉藤拓巳 准教授 放射性廃棄物処分、地層処分、核燃料サイクル、地球化学、アクチノイド化学 HP
ドドビバジョルジ 准教授 資源処理、廃棄物処理、LCA、リサイクル、環境浄化 HP
中村謙太郎 准教授 海底鉱物資源、レアメタル、資源探査、地球ダイナミクス、地球-生命進化 HP
羽柴公博 准教授 資源イノベーションエンジニアリング、採鉱システムの高度化、地下構造物の長期利用技術の開発、ジオメカニカルモデリング HP
平林紳一郎 准教授 数値流体力学、海洋乱流、ハイドレート、Vortex Induced Motion HP
村上進亮 准教授 社会システム評価、資源経済学、循環型社会、国際資源循環、Industrial Ecology HP

粟飯原周二システム創成学科

研究の
キーワード
エネルギー輸送システム、破壊力学、先進鉄鋼材料、安全安心構造、水素社会
URL http://www.fract.t.u-tokyo.ac.jp/
E-mail aihara@fract.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 希望が丘高校(神奈川県)
研究分野 先進鉄鋼材料の開発とその利用技術、水素・天然ガスなどクリーンエネルギー輸送システムのデザインと信頼性、海洋構造物・メガコンテナ船など大型構造物の信頼性、破壊力学

東日本大震災と原子力発電設備事故により我が国のエネルギー供給体制のぜい弱性があらためて認識されました。天然ガスは石油に比べて遍在性が低く、かつ、炭酸ガス排出量が少ないので、利用拡大が進んでいます。これに対応して国内天然ガスパイプライン網の構築が急務です。
我が研究室では、パイプラインの安全性や性能向上にかかわる研究を破壊力学を基礎として実施しています。天然ガスの高効率輸送には高圧化やパイプ材料の高強度化が必要です。天然ガスだけでなく、将来の水素社会を実現するためには水素パイプラインの開発も必要です。ノルウェーの研究所と共同で水素パイプラインの実大強度試験を世界で初めて実施するなど、国際協力研究を推進してきました。将来拡大が予想される海底パイプラインの研究も開始しました。さらに、炭酸ガス隔離のためのCO2パイプラインの研究も進めています。
このような研究では、鉄鋼をはじめとする先進材料の強度や動的破壊現象を理解することが必要です。エネルギー輸送を担うパイプラインだけでなく、海上輸送を担う大型コンテナ船などの構造物信頼性に関する研究を通じて、エネルギー安全保障向上と安全安心社会の実現に貢献できる研究と人材育成を目指しています。

上坂充工学系研究科 原子力国際専攻( 原子力専攻)

研究の
キーワード
エネルギービーム、原子力応用、医学物理、産業社会インフラ診断、国際連携
URL http://www.tokai.t.u-tokyo.ac.jp/~kiki/
E-mail uesaka@nuclear.jp
出身高校 聖光学院(神奈川県)

エネルギービームを人間社会に役立てるべく、がん診断/治療・産業/社会インフラ診断のための、先進小型加速器・レーザーの開発研究を行っています。最新鋭の高周波・レーザー技術で従来数十mあった装置を、可搬型に、さらにはテーブルトップ化します。高エネルギー線形加速器型X線源(950keV, 3.95MeV)を可搬型にし、化学プラントの機器や橋梁のその場透視・CT検査を可能にしました。
この検査によりシステムの健全性が向上します。6MeVシステムは動く肺がんの動体追跡がん治療に適用されます。新しいがん治療法の開発と応用に関して、本学医学部と共同研究(医工連携プロジェクト)を実施しています。ファイバーレーザーを使ったオンチップ誘電体加速によってnmサイズの電子・イオンビームを発生し、細胞DNAの損傷・修復を可視化できるシステムも構築中です。
このような医理工横断の分野を医学物理といいます。さらに30MeV電子線形加速器中性子源システムを開発中で、廃炉した研究炉の炉心スペースに挿入し、中性子理工学研究など原子力工学に貢献します。IAEAと原子力人材育成の協力も実施中です。研究や原子力マネージメントでの留学・インターンシップも推進しています。

岡本孝司工学系研究科 原子力国際専攻

研究の
キーワード
Nuclear Safety・Severe Accident・Thermal Hydraulics・Flow Visualization・Information Visualization
URL http://www.utvis.com
E-mail okamoto@n.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 湘南高校

福島第一原子力発電所のような燃料溶融を伴う「シビアアクシデント」現象を解明しようとしています。熱流体の挙動や材料、化学反応など非線形な複雑現象を解明する事で、世界の原子力発電所の安全に貢献できます。また、燃料溶融を起こさない高温ガス炉などの次世代原子炉に関する研究や、福島などの原子炉の廃炉に関するシステム研究を進め、世界の将来に大きく貢献する研究を進めています。研究ツールとしては、70W高輝度レーザーや10万分の1秒を記録できる超高速度カメラなどを駆使するとともに、様々なシミュレーションコードを用いた研究を進めます。机の上ではなく、現場中心主義で世界の現場を駆け巡る研究を進めています。研究室のもう一つのキーワードは「ビジュアリゼーション」可視化です。見えないものを見えるようにする可視化は、研究の基盤でもあり、研究の目標でもあります。研究室メンバは外国人の割合が50%を超えており、国内留学状態です。自ら新しい分野を開拓する「トレイルブレーザー」となる人材を育成していきたいと考えています。

小川雄一新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻

研究の
キーワード
核融合エネルギー、核融合炉、プラズマ、ITER、高温超伝導
URL http://www.frd.k.u-tokyo.ac.jp/
E-mail ogawa@ppl.k.u-tokyo.ac.jp
出身高校 埼玉県立浦和高等学校

「地上に太陽を」のキャッチフレーズで、核融合開発に長年取り組んでいます。核融合炉心は数億度のプラズマ(電子と原子核が自由に運動している固体・液体・気体に続く物質の第4の状態)から構成されています。太陽などの恒星がこのプラズマ状態であり、核融合反応により膨大なエネルギーが放出されています。太陽フレアのダイナミックスをみても判るように、プラズマの制御は容易ではありません。これを地上で実現すべく日夜努力しています。国際プロジェクトとして推進されている国際熱核融合実験炉ITER計画は、まさに核燃焼している核融合炉心プラズマが研究対象です。我々は21世紀におけるエネルギー・環境問題を踏まえつつ、核融合エネルギー開発の在り方や社会受容性を取り上げ、炉心プラズマ物理と炉工学技術とを融合し、核融合開発シナリオや具体的な核融合炉の設計を進めています。先進的な核融合炉を目指して、高温超伝導コイルを大きな真空容器内に磁気浮上させて高温プラズマを生成・制御する実験を行っています。

加藤泰浩工学系研究科 システム創成学専攻(エネルギー・資源フロンティアセンター)

研究の
キーワード
レアメタル・レアアース資源探査、南鳥島レアアース泥、地球表層環境変動、全地球史解読、CO2の海洋地殻処分
URL http://egeo1.geosys.t.u-tokyo.ac.jp/kato/
E-mail ykato@sys.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 浦和高校(埼玉県)

地球の鉱物資源は、地球が誕生して以来46億年間の海洋環境の変動や地殻の進化によって生成した、まさに地球の進化の産物と言えるものです。地球史の初期に縞状鉄鉱層ができたのは、マントルが今よりも高温で鉄に富んでいたからです。明治の日本の発展の礎となった別子鉱山は、現在とは全く違った無酸素の深海が発達することによって生成したようです。地球の進化の謎解きをすることによって有用元素の濃集メカニズムを解明し、日本の最先端産業に欠かせないレアメタル(特にレアアース)資源などを確保するための探査指針を得たいと日夜研究に励んでいます。またグローバルな環境問題を解決するために、地球表層で堆積した堆積物(堆積岩)に残された地球化学的証拠を解読し、さらに海底に噴出した火山岩と海水との化学反応やそれに伴う物質収支を考察して、地球表層環境変動の本質に迫りたいと考えています。また大気の二酸化炭素濃度の上昇による地球温暖化に歯止めをかけるための方策として、海嶺近傍の海洋地殻中に二酸化炭素をシンクさせることを提案しています。

東大で研究する教員や学生さんには社会に貢献する大きな責務があると思います。そろそろ自分が持っているすべてのポテンシャルを発揮して、日本の未来のために本気で頑張ってみませんか?研究室一同、熱いハートをもった学生さんを歓迎します。

佐藤光三工学系研究科 システム創成学専攻(エネルギー・資源フロンティアセンター)

研究の
キーワード
持続型炭素循環システム、CCS (CO2地中貯留)、エネルギー資源開発、不確実性下の意思決定、シミュレーション
URL http://gpre.geosys.t.u-tokyo.ac.jp/sato/index.html
E-mail sato@frcer.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 ラ・サール学園

地球温暖化の主因である二酸化炭素の過剰排出、並びに人類の継続的発展を阻害しかねないエネルギー資源枯渇の問題は、今世紀の科学・工学にとっての大きな課題です。この環境とエネルギーのジレンマに対する実践的研究を、企業とも連携して推進します。
 持続型炭素循環システムの構築(INPEXと連携):炭素循環の観点からは二酸化炭素を地圏に封じ、炭化水素に変換することが自然調和的行為です。炭化水素はエネルギー源として再利用でき、エネルギー枯渇問題へ一つの解を与えます。炭素循環に持続性を付与する環境とエネルギーの相補的システム構築を目指します。
 エネルギー資源開発と不確実性下の意思決定(JXと連携):エネルギー資源開発では、鉱区取得など多くの局面で重要な意思決定が求められます。一方で、遠隔地下の広大な油ガス田から潜在的な不確実性を排除することは不可能です。正確な現象把握を前提とした決定論的アプローチに代り不確かさを認めたうえでの確率論的アプローチが必要との観点から、不確実性下の意思決定手法を包括的に研究します。
 非在来型資源開発のためのシミュレーション:資源開発の支援ツール整備は喫緊の課題です。例えばシェールガス開発では、連続体の仮定から逸脱したクヌーセン流れのモデル化が重要であり、流体挙動を多側面から攻究する必要があります。この様な観点から、FDM、CVBEM、LBM、CIP、MDなどによる統合的シミュレーション技術開発に取り組みます。

佐藤徹新領域創成科学研究科 海洋技術環境学専攻

研究の
キーワード
CO2海域地中貯留の環境影響評価、ガスハイドレート生成分解モデル、数値流体力学
URL http://lemons.k.u-tokyo.ac.jp/SATO/
E-mail sato-t@k.u-tokyo.ac.jp
出身高校 開成高校

本研究室では人工物と自然環境の共存を使命とした調和システムのコンセプト作りを目標に研究を行っています。そのために環境現象の物理・化学・生態学的モデリングおよびそれらの統合化による環境影響予測システムや、環境リスクマネジメントの手法による社会的合意形成システムの構築を行い、真の環境調和システムの在り方を具体例をもって考えていきます。研究対象はCO2 海洋・海域地中隔離の環境影響評価、海洋滋養による生物的CO2 固定、メタンハイドレートの生成・分解モデリング、CO2 ハイドレートを用いたCO2 海底下地中隔離、高効率微細藻類培養フォトバイオリアクターの開発、マルチスケール海洋モデルの開発、海洋乱流や成層回転流体の実験的数値的研究、微細藻類の光合成のフラッシングライト効果や海洋生物へのCO2 影響モデルの開発等があります。環境を守りながら海を利用する科学技術に興味のある人、是非一緒に研究しましょう。

鈴木英之新領域創成科学研究科 海洋技術環境学専攻

研究の
キーワード
海洋再生可能エネルギー、洋上風力エネルギー、浮体式洋上風車、海洋資源開発、海洋空間利用
URL http://www.orca.k.u-tokyo.ac.jp/SuzukiLab/Home.html
E-mail suzukih@k.u-tokyo.ac.jp
出身高校 青山高校(東京都)

持続可能な社会構築への貢献を目指して、地球環境問題や資源・エネルギー問題などの観点から、海洋をフィールドとする、再生可能エネルギー開発、資源開発、地球温暖化対策の技術開発に取り組んでいる。
 特に力を入れて取り組んでいるテーマは、当研究室が得意とする、洋上に人工施設を展開する技術を基盤として、問題解決のためのシステムの提案と計画であり、具体的例としては、浮体式洋上風車による洋上風力エネルギー利用システム、海洋資源開発システムなどである。さらに、これらの施設の技術的成立性、安全性に関する基礎的な研究に取り組んでいる。また、地球温暖化対策についてはCO2海洋隔離、海洋空間利用についてはメガフロート(超大型浮体)を用いたエネルギー基地・物流基地について研究を行っている。

 研究は、システムやプロジェクト提案などニーズを指向した取り組みと、これを支える基礎技術についてシーズを指向した研究の両面から行っている。国家プロジェクトや企業との共同研究などに研究室として参加し、研究成果の社会への還元を目指している。
 修士や博士の学生の研究成果は国内外の学会で研究発表を行っている。わが国の海洋再生可能エネルギーの開発が国際的に注目を集める中、海外からの学生も研究室に滞在して研究を行っている。

高木健新領域創成科学研究科 海洋技術環境学専攻

研究の
キーワード
海洋技術政策、海洋再生可能エネルギー、海底石油ガス開発
URL http://www.otpolicy.k.u-tokyo.ac.jp/
E-mail takagi@k.u-tokyo.ac.jp
出身高校 大阪府立千里高校

我が国の広大なEEZには海底熱水鉱床やメタンハイドレードなどの資源やエネルギーの存在が知られています。また、洋上風力発電、潮流・海流発電などの自然エネルギーの取得にも利用できます。私の研究室では、これらの可能性を花開かせ産業として成立させるための海洋技術政策を立案・提言することを最終目標としていますが、そのためには、これらの開発利用プロジェクトで鍵となる技術を見出しその技術の未来の姿を予測しなければなりません。そこで、海洋技術に関する研究開発を自ら行い、鍵となる技術の発掘を行い未来の姿を予測しようとしています。具体的には海流発電に関する研究をここ数年続けています。この研究では発電装置の開発を企業と共同で行うとともに、将来大きな発電ファームを構成する場合に問題となる課題とその解決法も研究しています。一方、期近な海洋技術の応用先として海底石油ガス開発の分野があります。ここでは、新しい海洋技術の激しい開発競争が国際的に行われています。そこで、この分野にも研究の枠を広げ、将来鍵となる海洋技術の発掘を行っています。

高橋淳工学系研究科 システム創成学専攻

研究の
キーワード
CFRP、エコカー、交通の省エネ、LCA、リサイクル
URL http://j-t.o.oo7.jp/
E-mail takahashi-jun@cfrtp.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 高松高校(香川県)

環境・エネルギー問題という流動的かつ深刻な制約の中で、輸送・物流システムや人工物を構成する素材の力学特性・安全性・コスト・環境負荷といった性能全般を多角的に評価し、その比較結果や将来の変化の可能性などをわかりやすく提示することが重要と考え、次のような研究を行っています。(1)各種統計量の変化の要因を分析して未来像を予測し、持続可能社会のために効果的な対策技術を抽出しています。特に材料技術開発の効果が大きい運輸・産業部門において、各種新素材・新技術のLCAをもとに長期的省エネ・温暖化対策効果の評価を行っています。(2)運輸部門の省エネには軽量新素材が効果的であり、産業部門の省エネには資源の寿命を使い切る3R性の追求と非枯渇性資源の有効活用が効果的です。そこで、従来のエネルギー多消費型の人工物用材料に置き換えて持続可能社会を実現することを目標として、超軽量炭素繊維強化熱可塑性プラスチックス(CFRTP)の量産化技術やリサイクル技術等を開発しています。

寺井隆幸工学系研究科 原子力国際専攻 (総合研究機構)

研究の
キーワード
環境エネルギー材料科学、水素エネルギー、核融合エネルギー、原子力エネルギー、高エネルギー粒子プロセシング
URL http://lohas.t.u-tokyo.ac.jp/yunen/index.html
E-mail tera@n.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 六甲高校(兵庫県)

当研究室では、水素をエネルギー媒体とした新しいエネルギーシステムの研究を材料科学の立場から行っています。具体的には、一次エネルギーとしての原子力エネルギーシステムや核融合エネルギーシステムの要素工学の研究(新型核燃料・新型核燃料再処理・原子炉事故時などの放射性物質の挙動・核融合ブランケット工学・核融合炉燃料であるトリチウムに関する研究など)、エネルギー媒体となる水素の製造に関する研究(固体電解質水分解や熱分解など)、水素の利用(燃料電池の高度化)などです。またそれらを支える材料技術として、高エネルギー粒子やプラズマを用いた新物質創成や材料改質に関する研究を行っています。 ■研究テーマは、学生と教員の相談により、学生の希望と研究室の状況を勘案して決定します。国内外の大学・研究機関・企業などと数多くの共同研究を行っており、毎年多数の学生を海外にも派遣しています。また、外国人留学生、社会人博士課程3年生から卒論生まで幅広い世代と国籍の学生が研究室に在籍しており、グローバルかつアットホームな雰囲気で研究を行っています。 ■研究成果を国内外の学会等で発表したり、国際共同研究に参加するなど積極的にいろいろなことに取り組む意欲を持った学生を歓迎します。詳しくは、上記の研究室のHPやFaceBookのページ<https://www.facebook.com/terailab>をご参照ください。

徳永朋祥新領域創成科学研究科 環境システム学専攻

研究の
キーワード
放射性廃棄物処分に関わる地圏環境評価、地下水資源の持続可能性に向けた管理・保全手法開発、地下空間の高度利用、地下水学・地質工学、地圏水 の長期流動解析ならびに物質移動プロセスのモデリング
URL http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/tokunaga/
E-mail tokunaga@k.u-tokyo.ac.jp
出身高校 愛媛県立松山東高等学校

我々の足元を構成する地圏は、エネルギー資源採取、地下水利用、廃棄物処分、トンネルや地下街の開発等、高度に発達した人間活動を支えるために利用されてきている。一方、その結果としての環境改変に伴う課題も多々発生してきている。本研究室では、人間と自然の係わり合いがもたらす地圏環境変化の把握・予測と、環境調和型地圏利用のために必要な技術開発を目指して研究を実施している。最近では、エネルギー・資源の開発に伴う地圏環境変化の把握と対応策の検討、安定・安全な水資源の確保と適切な管理、超長期(数万年スケール)の地圏内物質挙動予測と廃棄物処分技術への適用、などの研究を行っている。

西林仁昭工学系研究科 システム創成学専攻

研究の
キーワード
エネルギー資源創成、分子触媒、アンモニア、化学反応、合成化学
URL http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/nishiba/
E-mail ynishiba@sys.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 四條畷高校(大阪府)

 現代の人類は、地球規模でのエネルギー問題に直面しています。在来型化石燃料や地下資源等のエネルギーに主に依存している現状から脱却する方法の一つとして、人工光合成に代表されるような新しいエネルギー”資源”の創成が模索されています (エネルギー資源のパラダイムシフト)。現実的な方法の一つは、太陽光、風力、潮力、地熱発電等の再生可能エネルギーを利用することです。しかし、この再生可能エネルギーを効率的に利用するためには、そのエネルギーを物質エネルギーへと変換し、社会で広く利用可能な新しいエネルギー”資源”を創成する必要があります。当研究室では、この新しいエネルギー”資源”の創成とそれを利用した革新的な社会システムの構築に挑戦します。
 具体的には、大気中の窒素から合成でき、水と窒素のみを排出するアンモニアをエネルギー資源として利用する「アンモニア社会」の実現に必要な次世代型窒素固定触媒の開発を行っています。分子触媒である窒素錯体をデザインし、常温常圧の温和な条件下で進行する触媒的なアンモニア合成反応の開発に取り組みます。
 当研究室は手を動かして”分子をつくる”実験化学の研究室です。研究と教育を通して、柔軟な頭脳を持った将来を担う人材の育成を目指しています。実験に関しては一から指導します。一緒に新しい研究を始めましょう。

福井勝則工学系研究科 システム創成学専攻

研究の
キーワード
安心安全を目指した地圏開発、環境保全、エネルギー貯蔵、固体資源開発、廃棄物処理
URL http://kkw.geosys.t.u-tokyo.ac.jp/~labohp/
E-mail fukui@sys.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 六甲高校(兵庫県)

人間が生活するために、地圏(地表や地下空間)では様々な開発行為がなされています。「環境・エネルギー」に関して、環境保全、廃棄物処理、固体資源やエネルギー開発など様々な面で地圏開発と関連があります。地圏の開発に関する研究分野のうち、(1)都市部での高度地下利用に関する研究、(2)エネルギーの安定供給を目指したエネルギー貯蔵技術に関する研究、(3)斜面など岩盤崩壊の予知に関する研究、(4)地殻材料の力学的性質の解明に関する研究、(5)開発機械と地殻材料(岩石・土質)のインターフェース(相互作用)に関する研究、(6)廃棄物の処分や有効利用に関する研究、などを原位置・室内試験、数値解析によって研究を行っています。最近では、岩盤が崩壊する際に発生する電磁波を観測することによる斜面崩壊や地震の予知や、建設発生土やPETボトルをコンクリートに再利用する研究開発、海底熱水鉱床の開発なども行っています。写真は北海道での石炭の露天掘鉱山です。

藤井康正工学系研究科 原子力国際専攻

研究の
キーワード
エネルギー・経済・環境システム、大規模システム分析、エネルギー環境政策評価、不確実性下の最適戦略
URL http://www.esl.t.u-tokyo.ac.jp
E-mail fujii@n.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 ラ・サール学園(鹿児島県)

本研究室では、主にコンピュータを利用したシステム工学における様々な手法を用いて、特にエネルギーシステムの計画、解析、評価に焦点をあてた研究を行っています。具体的には、コンピュータ上に大規模数理計画問題として構築した世界エネルギー経済モデルを用いて、各種のエネルギー供給技術の導入可能性の評価や、エネルギーセキュリティーの向上策や地球温暖化対策などのエネルギー政策の経済性評価などを試みています。また、ゲーム理論や金融工学、そしてマルチエージェントシミュレーションの手法を用いて、電力市場の制度設計や、エネルギー調達の最適戦略立案などのエネルギーマネージメントの研究も行っています。全世界を対象にした今後100年間のエネルギー問題や、まだ実現されていない社会制度等を対象にするため、研究を進めるにあたっては、経済学などの工学以外の学問分野への関心と、異国の遠い将来をも慮る強靭な想像力が必要となります。

藤田豊久工学系研究科 システム創成学専攻

研究の
キーワード
持続可能な循環型社会、資源処理工学、持続可能性、循環型社会、リサイクル、環境浄化技術、機能性流体
URL http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/tfujita-lab/
E-mail tfujita@sys.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 東葛飾高等学校

持続可能な社会をめざした循環型社会の形成を総合工学として研究する。
地球に存在する陸および海底の天然資源、およびスラグなどの廃棄物から環境を考慮した、有用資源の採取、分離精製と高純度化技術の検討。限りある資源材料を利用した廃棄を考慮した人工物の設計、リユース技術とモニタリングの検討。収集方法の検討から中間処理まで、リサイクルと最終的な廃棄までの破砕、分離、選別技術の開発と材料の高純度化技術の開発。最適な微生物も考慮した廃棄物処理と焼却灰等の利用技術の検討。循環型社会に必要な各種技術開発のLCAによる評価と比較。以上の人工物の製造過程で生じる、汚染された水、土壌、大気の浄化技術開発。人工物の省エネルギー化と地熱の有効利用、メタンのハイドレート化、わずかな温度差を用いた磁性流体を用いた熱機関に関する研究も試みている。さらに、浄水技術と二酸化炭素の利用による植物工場の環境最適化。物質を多量に使用した社会から、物質による環境負荷を減らす脱物質化を志向したサービス工学をも考慮する。

山口彰工学系研究科 システム創成学専攻

研究の
キーワード
原子炉工学、リスク学、安全工学、シミュレーション
URL http://www.see.eng.osaka-u.ac.jp/seeqe/seeqe/homepage/
E-mail yamaguchi@n.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 島根県立松江北高等学校

工学・技術によればより良い未来が築かれ、社会はその恩恵を享受する、そのような時代は終わりました。技術と社会とがどのように関わっていくかによって技術の価値が問われます。工学・技術には、不確かさ、想像力、未知に対する謙虚さ、意思決定といった要素が大切です。つまり、科学技術だけでは方向性を決めることのできない、“トランスサイエンス”の時代を迎えました。
新しい工学・技術の時代には、どうすれば社会に受け入れられるのか、私たちの暮らしに役に立つのかを見つめ直すという、工学・技術の新しい展開が生まれます。そのために行うべき研究は、技術・工学をシミュレーションすること(現象を知る)、その功罪を明らかにすること(リスクを知る)、技術を社会に還元するための判断を行う根拠を確立すること(意思決定する)です。そこに共通する思想は、知識の欠如や未知の現象を扱うための不確かさに関する学理を構築することです。
エネルギーはより良い社会を構築するための源泉であり根幹です。その光と、影を定量的に評価し、意思決定する問題に取り組むことのできる人材が求められています、東日本大震災で原子力発電所の事故を経験した日本であればこそ。リスクと不確かさの評価と意思決定を学び、それを実践できる人材が求められています。

吉田善章新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻

研究の
キーワード
プラズマ物理、非線形科学、先進的核融合、宇宙・天体プラズマ、集団現象
URL http://www.ppl.k.u-tokyo.ac.jp/
E-mail yoshida@k.u-tokyo.ac.jp
出身高校 広大附属福山

宇宙・天体では、ほとんどの物質は〈プラズマ〉という高エネルギー状態で存在しています。その物理的な性質は固体・液体・気体の物理ではとても理解できない複雑なものです。天体のエネルギー発生メカニズムである〈核融合〉、太陽で起こる激しい爆発現象フレアー、それに呼応するオーロラ、銀河の美しい渦巻き模様の形成などがプラズマ物理のテーマです。これらはいずれも線形理論ではあつかえない〈非線形現象〉であり、また分割された要素たちの運動に還元することができない〈集団現象〉です。私たちは、理論と実験の両面から、プラズマの非線形科学、集団現象の科学を研究しています。私たちが、プラズマの多様な構造を、まず自然から学ぼうとしているのは、究極のエネルギーをもたらす核融合プラズマや、物質の根源に迫る反物質プラズマを私たちの手で作り出すヒントを求めているからです。プラズマの混沌とした流れの中から、極めて興味深い〈渦構造〉が生み出されるメカニズムに注目しています。柏キャンパスにおかれた東京大学の中核的プラズマ実験装置RT-1は磁気圏型の磁場配位によって極めて高いプラズマ特性を達成しており、先進的核融合や反物質研究の新しい可能性を開きつつあります。

大野雅史工学系研究科 原子力国際専攻( 原子力専攻)

研究の
キーワード
エネルギー資源創成、ガンマ線分光、量子計測、超伝導、ナノテクノロジー
URL http://www.n.t.u-tokyo.ac.jp/faculty/#21
E-mail ohno@n.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 私立東大寺学園(奈良県)

放射線は原子力エネルギーや原子核物理学はもちろんのこと、精密な化学分析や低侵襲な診断、治療等の先進医療から宇宙観測に至る極めて広範な分野で用いられ、人々の生活に深く役立っております。したがってそれらの応用を支える放射線計測技術の高度化は、単なるデータの質的向上にとどまらず、これら最先端のエネルギーやライフサイエンス分野に大きな技術革新をもたらし、新しいサイエンスの開拓の可能性さえも秘める価値ある創造的な学術研究の一つと言えるでしょう。我々は、ナノテクノロジーや先進エレクトロニクスを駆使して、極低温物理、超伝導現象、量子効果等を巧みに利用した革新的なデバイスを創出し、超高感度な放射線センサの開発や新しい光・量子計測技術の研究を通して、原子力エネルギーや先進医療分野の発展に貢献していきます。

川畑友弥工学系研究科 システム創成学専攻

研究の
キーワード
次世代エネルギー設備の信頼性工学、古典的動的破壊力学を刷新する新理論、溶接鋼構造の高機能化とイノベーション、持続的成長可能な社会における最適素材設計
URL http://www.fract.t.u-tokyo.ac.jp/
E-mail kawabata@fract.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 千葉県立千葉高校(千葉県)

世界の人々の文化的な暮らしの持続にとって、エネルギー設備・機器の安全性は極めて重要であり、これまでも今後も我々が関心を持ち続けなければならない問題です。普段気づきにくいのですが、それらから大いなる恩恵を受けています。今後のエネルギー供給のネットワークはどのように変化していくでしょう。主に使用材料に必要な要件と経済性の両立の面から深く研究を掘り下げ、将来的な姿を考察していきたいと考えます。鉄鋼材料を始めとする身の周りにあふれている廉価素材は、太古より人類のそばにありますが、破壊現象は非常に高速・複雑であるが故に未知な部分も多い、『古くて新しい課題』です。研究室では、実験技術の開発に力を入れ、現象の真の姿を捉える努力を継続します。また、計測できない部分については日々進化する数値計算を用いて明らかにしていきたいと思います。この分野のブレークスルーは非常に応用範囲も広く、経済的効果も大きいと考えられるため、産業界とも綿密な連携を持ちながら進めていきます。さらに研究を通じ、社会に対する役割など大きな視野を持ちながら、実際的かつ地道な思考を継続できる人材の育成に努めていきます。

小林肇工学系研究科 システム創成学専攻

研究の
キーワード
バイオテクノロジー、エネルギー変換、共生、CO2変換・利用、微生物電気化学的システム
URL http://gpre.geosys.t.u-tokyo.ac.jp/lab/index.html/
E-mail kobayashi@frcer.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 高岡高校(富山県)

エネルギー・資源の安定供給には、関連する技術ポートフォリオの多様化が重要です。その中で、開発と環境を共立し得る持続可能な選択肢としてのバイオ技術の貢献に期待しています。今日、カーボンニュートラルな代替資源であるバイオ燃料が注目されていますが、グローバルな物質循環の主媒体である生命系のエネルギー・資源分野における利用可能性は遙かに大きいと考えています。生物は他者(他の生物、環境または人工物)との共生により高度なエネルギー・物質変換を媒介し、システム総体として利益を享受します。私は、微生物の共生システムを工学対象として、課題に応じてシステムを再設計または創成することで、共生システムを反応素子とする新しいエネルギー変換技術の創出を目指しています。現在は、主に微生物の電気化学的共生を応用したCO2変換・利用、炭素中立的バイオケミカルの生産、鉱業排水処理の技術研究に取り組んでいます。

小宮山涼一

研究の
キーワード
エネルギー安全保障、エネルギーシステムレジリエンス、エネルギー経済モデル、エネルギー需給予測、最適化
URL http://www.esl.t.u-tokyo.ac.jp/sub3.html
E-mail komiyama@n.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 浅野高校

エネルギー資源の枯渇や供給途絶などの構造的・偶発的リスク、および環境制約の下で、エネルギーの安定供給を確保することは、経済・社会活動を維持する上で重要な課題です。とくに東日本大震災をうけ、エネルギーの上流から下流(生産・調達、輸送、配送、需要端)にわたるシステム全体の強靭化を通じて、エネルギー安全保障を確保することの重要性が再認識されています。様々なリスクや制約の下で、エネルギー安全保障問題の解決に役立つ方策を考えるには、エネルギー・環境技術のみならず、内外のエネルギー情勢や経済学などを幅広く理解し、俯瞰的に分析することが必要となります。当研究室では、エネルギー問題の本質を工学的視点、社会科学的視点から学際的に理解した上で、様々な数理的手法(数理計画法、計量経済分析等)を用いて計算機上にエネルギーモデルを構築し、その数値シミュレーション分析を通じて、その解決に資するエネルギー・環境技術の最適導入戦略や、エネルギー政策の分析に従事しております。数理的分析に興味があり、エネルギー問題に旺盛な好奇心をもつ人を期待しています。

斉藤拓巳工学系研究科 原子力国際専攻

研究の
キーワード
放射性廃棄物処分、地層処分、核燃料サイクル、地球化学、アクチノイド化学
URL http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/saitolab/
E-mail saito@n.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 松本深志高校(長野県)

 放射性廃棄物、特に、高レベル放射性廃棄物の地層処分は、今後の原子力利用の継続の有無に関わらず、解決すべき課題です。そして、その実現のためには、百万年にもわたる超長期、廃棄物を安全に隔離する多重のバリアシステムを設計し、その挙動を評価する必要があります。このような処分システムの実現は、スクラップ&ビルドに基づく通常の工学製品の設計とは全くことなる工学問題です。
 研究室では、地質環境を含む処分システム内の放射性核種の化学挙動の解明を通して、処分の信頼性向上に貢献することを目的とした研究を展開しています。地下環境中には、核種と相互作用する様々な物質が存在しているため、核種がとりうる化学形は多岐にわたります。そのような核種が経験する反応をX線やレーザー光、そして,中性子などをプローブとして読み解き、モデル化していくことで、処分の安全評価に繋げていきます。また、このような研究を通して得られた知識・ノウハウを、福島第一原子力発電所事故由来した放射性核種による汚染や一般の有害物質による環境問題の解決へと展開させていきます。
 エネルギーと環境の界面をフィールドとして、今後ますます注目させる放射性廃棄物処分の問題の解決のために、一緒に研究をする意欲的な学生さんの参加をお待ちしております。

多部田茂新領域創成科学研究科 環境システム学専攻&海洋技術環境学専攻

研究の
キーワード
海洋利用の環境影響評価、海洋生態系モデリング、沿岸域の総合的管理、沿岸漁業の再生、海域肥沃化技術
URL http://mee.k.u-tokyo.ac.jp
E-mail tabeta@k.u-tokyo.ac.jp
出身高校 東京学芸大学附属高等学校

人類の生活は様々な生態系サービスの上に成り立っています。、生態系の持つ多様な機能をできる限り保全するとともに、劣化した生態系の修復、望ましい生態系の積極的な創出を図ることが必要です。特に、地球表面の約7割を占める海洋は、地球の気候、食料、エネルギーなどの問題に非常に重要な役割を担っています。また、陸と海の接点である沿岸海域 は生態系サービスの豊かさゆえに過大な人間活動の影響を受けており、さまざまな海洋環境問題が生じています。本研究室では、人間活動の海洋環境への影響、海洋や沿岸域における生態系の保全・修復・創造技術、生態系の変化と社会システムの関連を解析・評価するための研究に取り組んでいます。手法としては、海の流れや生態系、それに関わる人間活動等をモデル化し、コンピュータ上でシミュレーションを行うことによって、物質の循環がどうなっているのかを調べたり、人類の活動によって海の環境に将来どのような変化が起こるのか、また逆に海洋を利用することによって社会や経済にどのような変化が生じるかを予測・分析します。適正な海の利用や海洋環境の保全・修復に関する議論を進め、合意形成や政策決定を支援するために、生態系などの自然環境のみならず社会経済的な視点もふまえて、持続可能な海洋利用を実現するための研究を行っています。

ドドビバ ジョルジ(DODBIBA Gjergj)工学系研究科 システム創成学専攻

研究の
キーワード
資源処理、廃棄物処理、LCA、リサイクル、環境浄化
URL http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/dodbiba/WebSite/Home.html
E-mail dodbiba@sys.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 パリティザニ高校(アルバニア)

資源リサイクルシステムの要素技術の開発、プロセスの効率化、およびLCAなどの全体的評価を通じて社会システムと資源利用の最適化などに関する実際的な研究を行っています。資源回収技術とリサイクル技術処理法に関する研究分野のうち、(1) リサイクルを目的とした廃棄物処理方法の開発と、(2)リサイクル技術を含めた廃棄物処理法のLCA比較に関する研究を行っています。廃棄物処理において、例えば廃プラスチックを焼却処理(サーマルリサイクル)するか選別回収(マテリアルリサイクル)するかの選択は、環境負荷・費用対効果の観点から定量的に論じる必要があります。浮遊選別・金属の浸出による有価金属の回収、金属と誘電体の静電・帯電選別、磁化率を利用した磁力選別、さらに各種の廃水処理方法の研究を進めています。各種選別等の異なるリサイクル手法、吸着剤を用いた異なる廃水処理法に対してLCAによる環境評価を行っています。

中村謙太郎

研究の
キーワード
海底鉱物資源、レアメタル、資源探査、地球ダイナミクス、地球-生命進化
URL http://egeo1.geosys.t.u-tokyo.ac.jp/kato/
E-mail kentaron@sys.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 八王子東高校(東京都)

人類が直面している資源問題、環境問題を解決していくためには、地球をより良く知る必要があります。鉱物資源の形成は、地球のダイナミックな活動の結果と捉えることができ、資源がいつ、どこで、なぜ、どのように形成されたのかを知ることは、資源問題の解決のみならず、地球の活動とその結果としての表層環境の変遷を理解することにつながっています。
鉱床が形成されたプロセスと形成環境の手掛かりは、鉱床に関連した鉱石・岩石の化学組成に残されています。私は,様々なタイプの鉱床を化学的手法を用いて解析することを専門としており、レアメタル・レアアースをはじめとしたこれらの鉱石・岩石の化学組成を測定することで、元素の挙動を明らかにし、鉱物資源の成因を解明しようとしています。そして、このような鉱物資源の研究を通じて、地球の理解を深めていきたいと考えています。
現在、特に注目しているのが海底鉱物資源です。地球表面の7割を占める深海底には,多様な海底鉱物資源が豊富に存在することが知られており、我が国が持つ広大な排他的経済水域内にも、多くの海底鉱物資源が眠ると期待されています。しかし、その開発には探査や採掘などの課題を克服する必要があります。海底鉱物資源の効率的な探査法を確立することで、開発に資するとともに、分布の規則性やその背後にある地質学的な要因を明らかにし、資源形成のメカニズムを解明しようとしています。

増田昌敬工学系研究科 システム創成学専攻(エネルギー・資源フロンティアセンター)

研究の
キーワード
フロンティア資源工学、メタンハイドレート開発技術、ハイドレート分解モデリング、CO2固定とメタン増進回収プロセス
URL http://www.kelly.t.u-tokyo.ac.jp/index-j.html
E-mail masuda@frcer.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 国立高校(東京都)

多孔質媒体内の物質・熱の移動現象論、流体のレオロジーを学問ベースとして、流体エネルギー資源に関する研究を行っています。2030年以降に世界のエネルギー需給の逼迫が予想される状況下で、日本にとってエネルギー源の確保は重要な命題です。日本領海の海底下に存在するメタンハイドレートは、次世代のエネルギー資源として期待されています。東海沖~熊野灘の海域メタンハイドレートだけでも、約1.1兆m3のメタン資源量(国内ガス消費量の約12年分に相当する量)が明かになりました。メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム(経済産業省)のプロジェクトリーダーとして、メタンハイドレートからの経済的なガス生産手法の確立を目指すチャレンジングな研究に取り組んでいます。主な研究テーマは、窒素や二酸化炭素を注入してハイドレートからメタンを分離採収するプロセスの開発、数値計算によるハイドレート分解とガス生産挙動の評価・予測、ガス開発の経済性評価です。

村上進亮工学系研究科 システム創成学専攻

研究の
キーワード
産業エコロジー、資源経済学、マテリアルフロー分析、消費者の環境行動、持続可能な資源利用
URL http://lead.geosys.t.u-tokyo.ac.jp
E-mail smurakam@sys.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 私立武蔵高校

鉱山開発のたマネージメントに関する研究から研究を始め、資源経済学へ、そして昨今盛んになって来た産業エコロジー(Industrial Ecology)と言う分野で持続可能な資源利用の姿を学際的なアプローチで研究しています。研究手法は、現状や過去をシステム科学的な手法で分析を進めるマテリアルフロー分析、社会ネットワーク分析などを行う一方、統計学的に資源市場の計量経済学的な分析やアンケート調査を通した消費者行動分析なども行います。その対象は世界全体から、発展途上国のリサイクル現場や鉱山まで多岐にわたります。

このように過去から現在への我々の資源利用の姿や、そこに関係するステークホルダーの行動を分析した上で、これから我々が持続可能な社会を築き上げる上でどのような資源利用をするべきか、シミュレーションを通して描き出します。シミュレーション手法としては、応用一般均衡分析に代表されるマクロ経済学的なアプローチから、マルチエージェントシミュレーションのようなボトムアップ的な手法まで様々ありますが、こうした様々な手法を用いることで、持続可能な資源利用を進めるための社会システム構築に提言を行います。
最近では、資源開発現場における環境影響の定量化やそれを考慮した鉱山の生産計画立案ツールなどを作成することで、資源利用と環境影響の関係を見える化し、超長期シミュレーションと組み合わせることを進めています。

早稲田卓爾新領域創成科学研究科 海洋技術環境学専攻

研究の
キーワード
フリーク波・津波、海流・潮流、海洋再生可能エネルギー、海上風、海洋情報
URL http://www.orca.k.u-tokyo.ac.jp/WasedaLab/
E-mail waseda@k.u-tokyo.ac.jp
出身高校 桐蔭学園高校

海洋を知り利用し、そして航海・海上作業の安全を図るために、海流、波浪、海上風の観測・数値シミュレーション・機構解明・予測研究を行っています。日本近海を流れる黒潮の膨大なエネルギーを直接利用するためには、流れの特徴を海洋学的な観点からだけでなく、工学的に利用できる情報として表現する必要が有ります。衛星合成開口レーダー画像や高解像度シミュレーション結果から、例えば、カルマン渦、内部波ソリトン、島捕捉波など、力学的に興味深い島周辺の複雑な流れの現象について新しい見解を得ることが出来ました。また、異常波浪(フリーク波、ローグ波)の発生機構解明と船体応答解析のため、スーパーダウンスケール波浪モデル、非線形性を考慮した造波実験、ステレオカメラによる波高計測などを行っています。弱非線形波動の素過程に関する研究がベースですが、強い非線形性にも着目しています。そして、波力・海流発電の実現のためには、観測・シミュレーションに基づき、資源量・発電機性能評価を行い、規準の策定に産官学連携で取り組んできました。これらの知見は、帆主機従の大型貨物船の運航計画やセーリング競技等への応用に活かされています。そして、北極海や台風・爆弾低気圧下の波浪など、新たな脅威に関する研究を始めています。新しいテーマも是非!

羽柴公博工学系研究科 システム創成学専攻

研究の
キーワード
資源イノベーションエンジニアリング、採鉱システムの高度化、地下構造物の長期利用技術の開発、ジオメカニカルモデリング
URL http://kkw.geosys.t.u-tokyo.ac.jp/~labohp/
E-mail hashiba@sys.t.u-tokyo.ac.jp
出身高校 灘高校

鉱山開発の大規模化や低コスト化のため,採鉱機械およびそのシステムの性能向上が求められています.採鉱システムは,対象となる鉱床や岩盤の力学特性も考慮しながら最適化を図る必要があり,シミュレータや性能評価手法を開発しながら検討を進めています.応用例として,わが国周辺に分布する海底鉱物資源の採鉱システムの検討も行っています. 地下は資源開発やエネルギー貯蔵施設,廃棄物処分施設などとして利用されており,今後は従来に比べてより長期的な利用が見込まれています.そこで,より精密かつ高効率な室内試験法や原位置調査法を開発するとともに,自然現象(地質現象)の工学的利用に関する検討も行っています. 今後の資源開発においては,深部化,大規模化,維持管理の長期化が見込まれています.このような従来とは異なるシステムを構築するために,地盤・岩盤の挙動を再現できる新しい計算モデルの開発を行っています. できるだけ現場を見る,大局を捉えて本質を見極める,大胆な発想で緻密な研究,をこころがけるようにしています.

平林紳一郎新領域創成科学研究科 海洋技術環境学専攻

研究の
キーワード
数値流体力学、海洋乱流、ハイドレート、Vortex Induced Motion
URL http://www.orca.k.u-tokyo.ac.jp/SuzukiLab/Home.html
E-mail hirabayashi@k.u-tokyo.ac.jp
出身高校 東海高校(愛知県)

海洋は膨大な空間・資源・エネルギーを有しており、資源・エネルギー問題、環境問題、食糧問題を解決する鍵としてこれらをいかに有効に利用するかが工学の使命の一つであると考えています。取り組んでいる研究プロジェクトには二酸化炭素海洋隔離、人工湧昇流、メタンハイドレート開発、洋上風力発電などがあります。これらのプロジェクトに必要な要素技術として、乱流拡散、ハイドレート生成分解、流体-構造連成解析に関する研究を行っています。海洋における現象は空間・時間スケールともに大きく複雑なものがほとんどですが、ミクロなスケールの現象がマクロな系を支配していることが多く、室内実験や数値計算を用いたメカニズム解明とモデリングにより、実用的な数理モデルを提案してゆきます。